たごさく 四季のたより
山和食品株式会社が店舗展開する、 四季を味わう「たごさく」、おこわの里「たもかみ」、釜揚げいなり「釜旬」、おむすび専門店「しゃれむすび」などの 情報やこだわり食材を紹介するブログです。
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ひのきの話 
 もう十年以上も前、バブル華やかな頃ですが、高野山にゆく機会がありました。宿坊は「ああ同期の桜」という石碑が立っている特攻隊員の菩提寺です。飾られている生き残りの人たちの写真のなかには茶道の第15代千宗室氏や俳優の西村晃の顔がありました。午前6時に仏壇の前で宿泊客全員が正座してお勤めをします。
 その前に時間があったので近くの大本堂のあたりを散歩すると、まっすぐに伸びた杉のような何本もの大木が目をひきました。見上げていると、なんとなく自分はいま永遠に触っているのだという気になりました。
 帰ってから調べると、この樹は高野槙(こうやまき)という高野山独特の木だということがわかりました。しかし、槙という名は、本来は杉や(ひのき)もひっくるめて言う言葉で、実際は杉もも見ているのです。「ひのき」はよく家を建てるときの良質の木材の代表になっている木ですが、実際に大空に突き刺すように立っているの木は元気の出る木です。木の好きな作家の幸田文さんは、は活気のあふれた木だといいます。青森の下北半島に多い「ひば」という木も槙の仲間でしょう。ひばはに似ているので、「あすはひのきになろう」とする樹だということで、「翌檜」(あすなろ)と呼ばれています。
井上靖の「あすなろ物語」という小説には、そのことを大人から教えられた少年が、檜になろうとしてじっとこの木を見上げる場面があります。
木は人より勢いを持っています。ときに人は木から勢いをもらうのです。
 ここに収めた写真は川口グリーンセンターの檜の木です。檜はいろいろなところにあります。東京では小石川植物園にも葛西臨海公園にもあります。どうかみなさんも機会がありましたら、実際の檜の木をご覧になり、木と話をしてください。檜
 さて、話は「檜庵」の話になります。「ひあん」と読んで下さい。当社は今年3月東京新宿伊勢丹本店に檜庵という蒸籠飯(せいろうめし)の店をオープンしました。蒸籠飯とは木の香りの高い、丸い「わっぱ」の中にご飯をいれ、その上に山の幸や海の幸をいっぱい載せて、蒸しあげるご飯です。当社は会津若松をルーツとして、おこわ、おむすび、いなり寿司を主流に展開してきた店です。なかでも蒸籠飯(せいろうめし)は会津名物の「わっぱめし」を工夫したもので、会津若松市では、当社創業者馬塲孝の次弟である馬塲勝が料理旅館「田事」を経営し、三弟馬塲敏が割烹「田季野」を営み、元祖輪箱飯(わっぱめし)と称して会津の伝統ブランドとして、マスコミにもたびたび登場しています。しかし元をただせば、この輪箱飯(わっぱめし)も三人の兄弟が協力して研究し、練り上げていった商品です。当社「田吾作」でも「わっぱめし」は長いあいだ人気商品として親しまれてきました。お気づきでしょうが、この三店はいずれも屋号に「田」の文字を加えています。こんど「檜庵」では新しい装いとともに、この商品を復活しました。
まずもち米は国産100%、水もピュアウオーター浄水器を用いたきれいな水を、だしも当社プライヴェートブランドの「にんべん」のだしを用いています。しかし、なんと言っても決め手は、檜の香りを蒸し器に入れて、ご飯と一緒に味わってもらおうという試みです。むかしはたぶん山仕事をする人は、手製の檜のわっぱを用いて食べたのでしょうが、森林資源保護のために貴重なヒノキ材をむやみに使うわけにはいきません。そこで「檜庵」では合成木材を使っていますが、蒸すときに檜のチップを入れて香付けをしています。檜庵-五目蒸籠飯
 どうか、お近くにいらっしゃる折がありましたら、ぜひ伊勢丹の檜庵にお立ち寄りください。
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