たごさく 四季のたより
山和食品株式会社が店舗展開する、 四季を味わう「たごさく」、おこわの里「たもかみ」、釜揚げいなり「釜旬」、おむすび専門店「しゃれむすび」などの 情報やこだわり食材を紹介するブログです。
201708<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201710
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
夏野菜の詩
 朝顔も生姜も秋の季語だが、旧暦で秋と言うのは、8月初旬立秋の頃からで、どちらも今の感覚では夏のものである。
 縁に朝顔の鉢が並ぶころ、母が新しいナスを漬けて朝の食膳に出す。鮮やかな紫色としゃきしゃきした歯ざわりがなんとも心地よい。
 小鉢に入った漬物が汗をかいたようにつややかな色でならんでいるのも、涼しさを食卓に運んでくる。
 暑さで食欲の落ちる夏の食卓に、葉の付け根をうす紅く染めた新ショウガが切り口に味噌を添えられて載っているのもいい感じである。
 ひとくちに夏野菜といっても、シロウリもあれば、胡瓜もある。きゅうりも小ぶりのものを生で味噌をつけて食べるのがおいしい。
 それが最近はレタスセロリゴーヤなどあたらしい野菜が主になっているのは、なんとなく風情がないような気がするのは、歳のせいだろうか。

 弊社は弁当を売る会社なので、商品に日本人の伝統的な情緒を満足させる品物を添えたいと工夫しているが、衛生的な面から熱を通したり、冷凍保存する食品が多いので、なかなか季節のなまの感じをだすのはむずかしい。7月の弁当(文月弁当)には生姜を1本頭に添えさせていただいているが、これも生というわけにはいかず、少年時代の夏の食卓の懐かしさには遠い。
 しかし、当社のお弁当を召し上がっていただく状況をいろいろ考えてゆくと、家庭を離れたよんどころのない外の食事で、という場合が大部分だろう。食事ならば、家族に囲まれて、よく肥えた枝豆をつまみに、ビールをきゅーっとあおりながらする食事が最高だろう。
 いちばん風情のあるお弁当とは、そういう家庭の情景とか、あるいは懐かしい故郷の景色が、味わいながら自然に浮かんでくる弁当ではないだろうか。
 当社が店名の前にうたっている「四季を味わう」というのは、そういう意味である。
 「四季を味わう」とは「時間を味わう」ということである。その時間とは、単に一定の期間という意味でなく、わたくしたちの体内に眠っている時間を呼び覚ますということである。
 そういう商品つくりに精を出したいと、常日ごろ考えている。
2008.夏野菜
代表取締役 馬塲祥宏

スポンサーサイト
copyright © 2004-2005 Powered By FC2ブログ allrights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。